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2015
好きということ
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日本という国の現代の文化を考えると、私は真っ先にオタク文化が頭の中に思い浮かびます。オタク文化とは一般的にアニメーションが好きな人たちの現象だと思われがちですが、蓋を開けてみればアイドルやコスプレ、鉄道など実に多岐にわたります。私は様々なジャンルが密接に関わっていることで現在のオタク文化が形成されているように感じます。
日本のオタク文化は海外ではクールジャパンと呼ばれ、日本の伝統文化とともに人気を博しているようです。2005年から開催されている世界コスプレサミットは年々、参加国が増えています。
ですが、そんなオタク文化もサブカルチャーの一部であり、決してメジャーになることはありません。ある対象に熱狂的に群がる彼らを侮蔑的な目線で見ている人たちが存在しているのも否めません。しかし、胸を張ってこれが好きだと言える彼らの感情を、誰も批判することはできないはずです。日々暗いニュースが飛び交う現代の日本だからこそ、好きという感情は大切だと思います。
本作品ではオタク文化に生きる人たちの過ごしている部屋を撮影し、現代のオタク文化のアウトラインをさぐる試みをしています。